安倍元首相が「台湾有事は日本有事」と述べてこの語が有名になったが、日本の存立の危機に際しては国連憲章で認められている自衛権が日本にはあるという理解が政府で行われてきた。更に個別的自衛権はあるが集団的自衛権は有りや無しや?にいついてはウヤムヤな解釈が行われてきたが、①国連憲章は国家の自衛権を認めている、②日本の判例では国家の自衛についての判例は砂川判決が一つだけで、自衛権を認めているが集団的も個別的も書いてないから区別されていないので、③よって集団的自衛権は合法と、内閣法政局から判断された。2014年自民党高村副総裁と公明党山口代表、北側幹事長の弁護士トリオで合意されて集団的自衛権が確立された。
その憲法解釈の延長上が安倍元首相の”台湾有事は日本有事”発言なのであろう。
日本が近隣諸国から今まさに軍事侵略を受けていて日に日に侵略の激しさが増している状況下で日本の自衛をなるべく丸腰にさせようというのが日本国籍を取得している、しかし民族帰属意識は朝鮮人、シナ人という日本国籍人達。「日本人」を国籍で定義して愛国議論を論議をすると日本国籍人達はその矛盾をついて議論を混乱させる。人間性に悖る日本国籍人が日本社会に膨大な数居住している現実はもっと直視されねばならない。
かかる状況下で2年前にロシアのウクライナ侵略戦争が開始された。時期、国際情勢から見てなんとも不可解ではあった。しかし東欧だけに焦点を合わせて見ると不可解でも、地球規模で見ると多くのことが繋がってくる。
現在の世界で最大の危機創出国は中国であり、次いでロシアであろう。他にも警戒すべき国は数多あるが、大きな順位は中国、ロシア。
ロシアは昔から海への出口を求めている事は知られている。北は北極海で通常の海上交通に使えず、バルト海はデンマークとスウェーデンの複雑な領海を通らねばならない。黒海からはトルコ領海内を通らねばならし、スエズ運河、ジブラルタル海峡を通らねば大海に出られない。だからどうしても日本海が重要。日本さえ支配下に置けば太平洋は自由に出入りできる。
中国も古来から内陸国家だったので海は東シナ海しか思い通りに出来なかった。ところが生意気にも世界制覇を目指して大洋への進出を目指すと日本列島がともかく邪魔。千島列島、日本列島、南西諸島、台湾諸島とシナの東の海の出口に立ち塞がる。
シナとロシアは昔から東の海の出口を巡ってつばぜり合い。しかし現代世界で領土拡大の侵略戦争はご法度。そして国際法も人権も全く意に介さない中露は日米の結束が固いと解って野合を組んだ。2年前の北京五輪で談合した二人のプー助は最初にロシアがウクライナ侵略戦争を開始することにした、多分。目的は東アジアから米軍を東欧に分散させる目的であったのであろう。しかし米国は米軍は送らずに兵器と弾薬の支援のみ。それどころか手こずるアフガンからも手を引いている。すべては東アジア、とりわけ台湾防衛に注力。日本も台湾有事は日本有事であると、日米軍事合体化を推進。朝鮮半島は中露の侵略に備えねばならない。中露は台湾、日本侵略の為には米軍の分散が必要で当然、朝鮮半島の戦乱も仕掛けるつもりであろう。
それで米軍は東アジアで手を抜かないから、こんどはガザで戦乱を引き起こす。シナは自分の手を汚さずに子分のイランを利用しているのであろう。シナ人は人と人の間を裂く離間語が得意中の得意。中国とイランの関係はホメイニの頃からではないだろうか。一昔前までは、戦争の影にユダヤありと言われてきた。しかしユダヤ人も文明社会で洗練されてきた。今は戦争の影にシナ人ありではなかろうか。
世界的戦争の拡大は究極の目標が中露による、東アジアの海の制圧と見て良いのではないだろうか。
ロシアのプー助は北朝鮮に兵器乞に行ったが送られた兵器は古すぎて使い物にならないとも伝わる。それでもロシアは北朝鮮の金正恩をロシアに呼んでいる。ロシアは北朝鮮に何を期待? その北朝鮮は1月5日に金正恩氏が岸田文雄首相に「日本で不幸にも年初から地震により、多くの人命被害と物的な損失を受けたという知らせを受けた。遺族と被害者に深い同情とお見舞いの意を表する。一日も早く地震の被害から復旧し、安定した生活をとり戻すことを願う」という電報を送った。 更に今年に入ってプーチンは北朝鮮を訪問すると発表されている。北朝鮮の発表だが南朝鮮発表よりは信じてよいのではないだろうか。
一連の公表は推論すると、北朝鮮は朝鮮半島の統一はあり得ないと考えていると思われる。朝鮮半島の統一を望んでいる国は国際社会に皆無と考えられているから。南北の統一は地政学的力関係を壊す可能性が高く、何の為となる。韓国の日頃の行動が国際社会の同情を得られないであろう。北は南とは合体せずに別々の国として日米と良好な経済関係を目指すと思われる。日米はそれならそれで結構と考えているのでは? それで敗北必死のロシアのプー助は最終的には北に逃げ込むつもりではなかろうか?ウクライナはロシアの追い出しに成功していないが、ロシアも侵略した地で平定は出来ず戦闘が続いている。我慢比べなら、祖国以外に逃げる処がないウクライナ人は最後まで抵抗するだろうが、他国まで行って生死を彷徨うロシア人は愛国心だけでは戦争継続は無理だし、戦死が多いと伝わる少数民族は反乱に向うのでは?ロシア政府のウソも長期になるほど少数民族を騙せなくなる。
人権無視のロシアを勝たせたいだけの頭の可笑しいヒョーロンカ連中はウクライナは敗北するからロシアの一方的撤退ではなく、話し合いの交渉で終戦させようと見苦しい暗躍をしている。ロシアの一方的撤退はロシアの敗北を意味し、ロシアへのウクライナからの賠償請求、ロシアへの国際社会からの経済制裁が待っている。そしてロシア連邦解体の危機も高まる。ロシア連邦解体はエネルギー産出地域の独立へと向かうであろう。
日米から見て、ロシアのウクライナ侵略戦争の本質は中露による世界制覇の一環で、東アジア制覇が当面の目標であり、その為に米軍の戦力を分散させる作戦の一つであり、ウクライナの頑張りで中露の思惑は失敗している。ウクライナはまさかの被侵略で兵器や弾丸などの十分な準備が足りていなかった。「まさか」だから仕方ない。同じ事が日本にも当て嵌まる。中露による軍事侵略があった場合、伝わる話では日本は直ぐに砲弾は尽きるのではないだろうか。
しかし戦争が長引くほどに新しい軍事兵器が開発され、現場に導入されつつあるようだ。典型がドローン技術。人が乗らないカミカゼ特攻隊なら人的被害はなく、兵器も小型化できる。当然費用も格安。新技術の大半は民主主義の国から生まれる。
ロシアのウクライナ侵略戦争が中露による世界制覇という身の程知らずの蛮行の序章であるなら、それは次は日本という問題でもあり、多分そうなんだろうと思う。ウクライナ有事は日本有事である。そしてウクライナ侵略戦争はロシア敗北に向かっているのではないだろうか。
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