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原発問題、中国籍人向け『数次ビザ』        : 栗原茂男

史実を世界に発信する会事務局長の茂木弘道氏からのメールが来ました。
 もう一つ、純日本人会の会員の方から以下のようなメールが転送されてきました。
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反日国工作員「中国人の自由渡航反対」

<ファックスの抗議はかなり効果があります、非常に危険な中国人の自由渡航反対の抗議をお願いします。>

【拡散】中国人(工作員多数)90日以内自由渡航を認める『数次ビザ』を、外務省は6月迄 国民の声を聞いて導入決定します。

◆反対の声を!(名前不要)
外務省外国人課TEL: 03-5501-8176 FAX: 03-5501-8174
——————————————————————————————

こちらも重要な情報かと思いますので、ご紹介します。

検索すると、例えば下記のような【拡散】要請がいくつも出てきます。
http://rubese.net/twisoq/target.php?tag=jpn&id=136076200752857089

国民が声を上げずに何も言わないと政府の政策や法律は大声でいう人達の訴え通りになる事が多くなるかと思います。

 

 
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『これが結論!日本人と原発』(竹田恒泰著)徹底批判 

その1-放射能編 

㈱世界出版 代表取締役 茂木弘道 

 

結論的に言うなら、一見科学的な装いで多くのデータを使っているが、その多くは怪しげなものであり、何よりもLNT仮説をベースとしているので、根本的に間違った論拠による主張である。 

竹田氏は『放射線を怖がるな―ラッキー博士の日本への贈り物を』を有害な本とメールで批判したが、本書こそいたずらに放射能恐怖を煽り、放射能認識を歪め、風評被害を広め、多くの人々を苦しめ、日本に害を与える、極めて有害な図書である、と反論する。以下その論拠を示していこう。 

 

1、       「原発には「愛」がない」という人騙しのトリック・フレーズ(p.27) 

原発で働く労働者のうち汚染除去などは路上生活者から確保される場合が多い。その犠牲の上に成り立つ原発には「愛」がないというのであるが、  

1)        では本当に原発労働者のうち除染作業者の多くが路上生活者なのか、と言えば調べるまでもなく、彼らはごくごく少数者である。というよりある関係者から聞いたところによると、そんな作業者は使っていないとのことである。稀にはあるのかも知れないが、どうも針小棒大、プロパガンダ的な言い方をしているようである。

2)        人間は排泄物を出して生きている。排せつ物処理を仕事にしている人たちがいるが、そういう仕事をさせるとは「人間には『愛』がない」ということになるのか。世の中には3Kの仕事があり、あいりん地区の労働者もその一部を担っているだろう。だから、そういう労働者の犠牲の上に成り立つ「愛」のない資本主義社会!ということになるのか。もっともこのセリフは、左翼のよく使うセリフそっくりであるが。

3)        しかも、このトリック、意外に引っ掛かりやすい。それは漠然と放射能は危険であると思っている人々に極めてアピール力があるからだ。その上、放射能というものは反人間的なものである、というイメージづくり、つまりマインドコントロールに極めて有効である。こういう手口を使う竹田氏は左翼反核論に深く汚染されているか、あるいはその仲間であるということを推測せざるを得ない。

4)        なお野宿者を原発で働かせていることと関連させながら、LNT仮説という迷信によって320人の原発労働者がガンによって死亡した、という許しがたい暴論を言っていることは、7、で別途詳しく批判する。

2、       「放射線が体に良いわけがない」という無知(p.128) 

放射線が根本的に人体に敵対的なものである、という認識は無知としか言いようがない。まず、人間は放射線なしでは生存しえないという事実がある。人体にはカリウム40という放射性物質が存在し、生命活動に重要な働きを行っている。これを除去すると生命は死んでしまう。すなわち生命の根源を支えているのが放射線である。大人で4000ベクレル程の放射線を皆持っている。乳児はこの放射線を母親から受けながら授乳する。

 そもそも太陽は核融合反応によって放射線を発生させ、これがエネルギーの根源となっているのであるから、太陽の恵みの根源は放射線といってもよい。これを最初から悪と決め付けるイデオロギー的な反核思想は、自然への反逆思想である。天照大神が太陽の化身とすると、天照大神への反逆思想ということになる。

 放射線にDNAを破壊する作用があることはよく知られている。しかし、人間の体は、進化の過程で、その破壊を受けるだけではなく、破壊されたDNAを修復する精妙な仕組みを作り上げてきたので今日があるということが分かってきた。その修復能力のすごさも最新研究によって解明されてきた。その最先端については後に触れるが、ここで強調しなければならないのは、自然放射線を超える放射線照射を受けた場合、修復能力内の低線量率だった場合、単にDNA修復がなされるだけではなく生命体の抵抗能力が高まる、という現象が生ずることである。細胞の環境適応作用が働き、免疫力の増加、ガン抑制p53遺伝子の活性化、細胞膜・核膜の透過性上昇、抗酸化酵素(GPx)の飛躍的増加、各種ホルモンの増加、DNA修復の活性化などの現象が起こることが今や明らかとなってきたのである。これがラッキー博士がその存在を明らかにした放射線ホルミシス現象である。

 「放射線が体に良いわけがない」などというのは、こうしたDNA修復研究進化以前の、単に放射線によってDNAが傷つくことしか分ってなかった、アナクロ旧理論である。すなわち新しい研究成果に無知な天動説的な遅れた考え方である。

3、       放射線ホルミシスの実証―1 (服部禎男「放射線ホルミシス」より) 

1)               免疫細胞の活性化

東北大学医学部坂本純彦教授の悪性リンパ腫患者100名以上に従来の臨床対応と並行して100ミリシーベルトの全身照射(週3回5週間計1500ミリシーベルト)を行ったところ、10年後の生存率がナシ50%に対し、照射84%と大きく上がった。 

2)               ガン抑制p53遺伝子の活性化

奈良医大大西教授によるマウス、ラットに100ミリシーベルトから500ミリシーベルトのX線全身照射結果。P53の明確な活性化。

3)               細胞膜および核膜の透過性の飛躍

電中研山岡氏(後岡山大教授)によるX線全身照射による大ネズミ大脳皮質細胞の変化の実験。透過性の大幅な増加が確認された。 

4)               抗酸化酵素(GPx)の飛躍的増加

東大先端研二木、岡山大山岡による、マウスへのX線200ミリシーベルト全身照射の結果、SODとGPxの大幅増加を確認。 

5)               各種ホルモンの増加

ウサギに対するラドン吸入実験の結果、インシュリン、アドレナリン、ベータエンドルフィン、メチオエンケファミンなどが増加したことが確認された。(岡山大:山岡、鈴鹿、吉本)

6)               DNA損傷の修復力アップ

1500ミリシーベルト照射の4時間前に100ミリシ-ベルト照射を行った場合、行わない場合に比べて大幅に損傷が少なくなった。

  *以上詳細は添付1「放射線ホルミシス(服部禎男)より」(p.23)参照。

 

4、       放射線ホルミシスの実証―2 ラドンの放射線  

 

 「本当にラドン温泉は体に良いのか」(p.132)というところで竹田氏はいくつか疑問を提出しているが、一種のケチ付けに過ぎない。

1)        三朝温泉についての岡山大学の調査では、三朝温泉地区の住民のガン死亡率が全国平均の半分前後とJapanese Journal of Cancer Research, 83.1.1992に発表されているが、その後の調査では有意の差はないと出ているという。その論文の詳細は目下知り合いの先生に問い合わせているところであるが、ある方が言うには、ラドン濃度が低過ぎて余り差が出ないのだろうという。

2)        欧州の13の症例研究から、欧州の全ガン死亡者の2%が日常生活のラドンに起因すると言っている。たった2%ということ、さらに後に紹介する全く逆の大きな実験例からして、これは極めて信憑性に乏しい。竹田氏自身、疫学調査はサンプルや対照集団の取り上げ方が適切でなければ、と言っているが、次の調査こそサンプルの圧倒的多さといい理想的なものであろう。

Bernard L. Cohen博士の調査(1995年、70万世帯を対象)

  

70万世帯を対象に、ラドン濃度上て行った場合に肺がん死亡率

 がどのようになるかを調査したものである。次のような結果である。

    

  

ラドン濃度が上がるに従って、死亡率が下がるという右下がり直線 

 がはっきり出ている。LNT仮説によれば右上がり直線でなければな

    らないはずであるが、完全に逆となっている。コーエン博士はこの論

    文の結論で、LNT仮説が現実と合わないことを指摘している。すな

    わち、これはラドン放射線のホルミシスを示す有力な実例と見るべき

    である。

     竹田氏は、これについてメールで思考力を疑いたくなるような、驚

    天動地の解釈によって、これを否定する主張を送ってきた。

     これは彼の思考法の根本的な欠陥を示す実例であると考えるので

7、2)で詳しく触れることにする。

   ・ロシアにおけるラドン治療(ボゴルボフ、1988年)

 

縦座標は様々な症状を持つロシア人患者の治療における医学的に成功と評価

されたラドン療法のパーセントを示す。対照プラシーボは窒素ガスであった。

      

        *「BEIR委員会報告書批判」P.12

    ロシアの2つの大病院は日常的に何千人もの患者をラドンで治療して

   いた。ラドンの最適濃度は1治療につき2ミリシーベルトであった。こ

   れもホルミシス効果の実例である。

    世界中の健康温泉はラドンの恩恵を受けているのであって、「BEIR

   (電離放射線の生物学的影響)報告書」はいくつかのデータを引用して

   ラドンの危険性を主張しようとしているが、ここに紹介したロシアの病

   院の大量のデータによって完全に否定されている。そもそもコーエン博

   士の研究からして、ラドンが危険だなどということはあり得ないことだ。

   竹田氏が、EUの13の例からと言っているのは、すでにラッキー博士

   の「BEIR委員会報告書批判」で、批判済みのことである。

 

5、       放射線ホルミシスの実証―3 広島・長崎の被爆者追跡調査

 

 『放射能を怖がるな』の第3章「原爆の健康への効用」には広島・長崎の被爆者の追跡調査の論文9点(日本海外8人他の研究者による)の分析データが17のグラフで紹介されている。

 驚くべきことに、ほとんどの場合、100ミリシーベルト以下の被爆者は通常の人よりも、妊娠異常、白血病ほかガン死亡率、寿命などにおいて良い数字となっていることである。急性被曝=瞬間被曝で100ミリシーベルトということは、時間当たりでは数千シーベルトにもなる高さである。これをよく議論のある年間100ミリシーベルトと混同してはいけない。年間にすると万シーベルト以上となる数字である。

 要するに、急性100ミリシーベルト以下だと通常の人よりも良い数値となるということは、明らかにホルミシス効果の1つの実例であるということになる。

 この中でもいくつか際立ったケースがある。長崎の白血病死亡率(BEIR報告書、1972)の数値では、310ミリシーベルトから690ミリシーベルトグループの人々2527名には一人もいなかったことである。

 9点の論文は、対象、期間その他かなり違いがあるので、数字にばらつきがあることは当然である。ラッキー博士はこの与えられたデータから閾値(ここまでは害があるが、ここからは益に転ずる線量)をそれぞれ推測している。(グラフに見る通り、どこから平均値より死亡率などが低くなるか、という線量である。別にラッキー博士が勝手に推量しているのではなく、誰でも推測できることである。)

竹田氏は、この数値が異なると言って非難するのであるが、対象、期間その他にばらつきがあり、またデータ自体の偏りも当然存在する。閾値がばらつくのは当然である。(しかも、被爆者の被曝量推定は、爆心地から何キロの所にいたのか、ということからの推定である。その後放射線にさらされながら市内で生活・活動していたことは考慮に入れられてない。したがって、実際にはこの数字以上の被曝をしていたことは間違いない。)

しかし、最低でも瞬間被曝30ミリシーベルト閾値とすると、時間当たりは千シーベルト以上となる。したがって、このあたりを最低と押さえれば何も問題はないということになる。こうした違いがあるからといって、さも鬼の首を取ったかのように批判するのは全くのばかばかしいケチ付けに過ぎない。

 17のデータのうちから2つほどデータを載せておこう。

 一つは、男女とも被爆者であった場合、妊娠異常がどうであったかという調査である。父親が100ミリグレイ=100ミリシーベルト未満、母親は一般被爆者なので10ミリグレイ(シーベルト)から1000ミリグレイ(シーベルト)にまで亘っている。

 グラフ(次ページ)を見れば分かる通り、50,689の妊娠例のうち、母親が100ミリシーベルト以下の場合には、表現型異常(先天性欠陥・死産・白血病・ガン・子孫の死亡率・男女割合・幼少期の成長・発達度合・遺伝子異常・突然変異など)において、通常平均(ここでは近隣を対照群としている)よりもかなり低くなっている。特に10-90ミリシーベルトの場合には、通常平均の70%くらいである。

 父が100ミリグレイ未満の放射線を受けた広島と長崎の

妊娠例50,689のうちの表現型異常の比率

(シュル他、1981) 

    

 二つ目は、広島・長崎の被爆者の白血病死亡率である。

 見る通り、100ミリ以下では平均を大きく下回り、特に72シ

―ベルトでは、通常の20%となっている。よくグラフで確かめてい

 ただきたい。明らかにホルミシス効果の事例である。

広島と長崎の被爆者の白血病死亡率

(清水他、1990)

   

6、       放射線ホルミシスの実証―4

核施設の被爆者と被曝していない労働者との対比調査

 

 今や世界中に核関連施設が存在し、数十万の労働者がそこで働いている。なにも野宿者がそれを支えている訳では全くない。放射線の影響についてはかねてから大きな懸念材料であり、各国とも数多くの実態調査が行われてきたのである。「BEIR委員会報告書批判」の中で、ラッキー博士はこれに関する8つの研究を一つのグラフにして紹介している(p.28)のでここに転載することにする。

 

被曝した核施設労働者に関する8つの研究から得たガン死亡率

 

注:A、対照群=被曝していない労働者の死亡率100に対して、被曝者の死亡率をこの表は示している。すなわちアボットの研究では、100ミリシーベルトあたりでは、被曝労働者の死亡率は、被曝していない労働者の約10%である。ホルミシス効果の例証である。

B、 場所、被曝労働者の人数、参考文献はそれぞれ次の通りである。

1.英国兵器工場、36,000人(ケンドール他、1992年a、b)

2.英国兵器工場、9,000人(ベラル他、1988年)

3.ハンフォードサイト/ロッキーフラッツ、15,000人(ギルバート他、1989年)

4.カナダ核エネルギー会社、4,000人(グリビン他、1993年)

5.オークリッジ国立研究所、6,000人(ウィング他、1991年)

6.原子力潜水艦造船所、41,000人(マタノスキー他、1984年)

7.カナダ核エネルギー3工場、4,000人(アバット他、1983年)

8.ロスアラモス国立研究所、8,000人(ウィッグズ他、1994年)

  個々の被曝はフィルムバッジ線量計によって決定した。

出典:“Nuclear law stands on thin ice” by Dr. T. D Luckeyより

(International Journal of Nuclear Law, Vol.2, No.1, 2008 掲載

       これは、被曝労働者15万、同じ職場で働く被曝していない労働者20

   万人近くをカバーした極めて有意性の高いデータである。8つの研究に

   例外なく見られるのは、被曝量(累計)が高まるに従って、死亡率が低

   下するという傾向である。しかもこれが微妙などという程度ではなく、

   50%から90%も低下する。これぞホルミシスの決め手のデータであ

   ろう。

 

7、       LNT仮説は完全破たん―それにしがみつく論は全て間違い

 

 竹田氏はLNT仮説を前提にさまざまな論を展開している。たとえば、LNT仮説の上に成り立つICRP(国際放射線防護委員会)の基準値などを当然のこととし、それも一つの根拠としてラッキー説を批判している。(p.141ほか)

 中でもLNT盲信のむごい実例を2つ挙げておくことにする。

1)1つは、LNT仮説をもとに(p.163図表14、p.177図表16)これまでに日本の核施設労働者が、放射能が原因で160人から320人がガンで死んだ、という推計をしていることである。(p.179

色々推測をたくましゅうしているが、実際に死者が出たという事実、または証拠は皆無でこういうことを言うのは、ただ一つLNT仮説によれば、どんな少量でも悪影響を与えることになるので、全ての労働者の被曝総量からある確率でガンの死者が出る『はず』である、したがって320人が死んだというものである。

ひどいものだ。全労働者総量など個々の労働者のガンとは何の関係もない。そして、低線量は上記3~6のホルミシスの実証で述べてきたように、ガン死亡率の低下に貢献こそすれ、ガンを増加させるなどというのは全くの間違いである。特に、6、のヨーロッパ・アメリカの核施設労働者15万人の被爆データからも、被曝によって明らかにガン死亡率は『低下』するのである。あいりん地区の労働者も、汚染除去作業はつらかったろうが、そのお蔭でガンにならずに済んだかも知れない確率が高いのだ。

それなのに、「一定の死を前提にした産業」(p.181) などと正にデマゴギーによる脅迫を叫ぶ有様である。320人を勝手に殺した揚句こういうことをぬけぬけと言っているのだ。「原発の安全は労働者の死によって支えられている」(p.170)とまで言うのである。こういう姿をみると、竹田氏は反日左翼の反核カルトではないのか、と疑うなという方が無理である。

2)4、で述べたコーエン博士のラドン影響調査について、竹田氏は

メールで、次のような珍解釈を述べてきた。

「貴殿は(Health Physics 68, p. 157-174)を示して、ラドンガスの有用性を主張するが、既に「第四」の項の末尾に示した通り、都合のよい研究結果1例を示したとしても、世界にはそれと結論が異なる研究結果も多数あるため、都合のよい例を示したとしても、ラドンガスの有用性を立証したことにはならない。
 しかも、ラッキー氏は、グラフを引用するに当たり、都合の悪い部分を削除している。すなわち、
引用元論文の、元のグラフによると、男性女性何れにおいても、1pCiL(-1)乃至1.5 pCiL(-1)の領域では、肺癌の死亡率が理論値よりも高くなっている。
 といことは、つまり、低線量では平均値は愚か、理論値以上に肺癌の死亡率が高いことを、このグラフ自体が示しているのである。
 問題のグラフはネット上で閲覧可能であるから、確認して欲しい 
http://www.phyast.pitt.edu/~blc/LNT-1995.PDF
 貴殿が引用する論文は、見方によれば、超低線量の放射線は、極めて高い比率で肺癌を引き起こす、と結論することができる。元グラフをそのまま引用するならまだしも、都合の悪い部分を削って表示するとこ
ろに、ラッキー氏の学者としての見識を疑うのは私だけではあるまい。」

事情の分らない人からするとそうかと思われるかもしれないが、実

   は、これはキチガイではないかと言いたくなるトンデモ論である。

    次ページのグラフをよく見てほしい。これが竹田氏の言うコーエン論

   文の元のグラフである。

    普通の判断力を持っている者がこれを見れば、理論値 (Theory と名

   づけられている上方にある破線)は、右上がりの直線となっていて、実

   際値は皆右下がりの傾向を示しているのと全く矛盾しているではないか、

   と気がつくはずである。

    その判断が間違いなく正しい。コーエン博士はLNT仮説に基づく理

   論値がおかしいとして、LNT仮説は事実に合わないと述べている。だ

   れが見てもそうなる。

    ところが、LNT迷信の狂信者なのか、竹田氏は放射線量が自然レべ

   ルに近い、1-1.5のところが、「理論値」より高くなっているのは低   

 

   線量では平均値は愚か、理論値以上に肺がんの死亡率が高いことを示し

   ている、ととんでもないことをいうのである。

    大体ここにはどこにも平均値など出ていない。一般平均は、この表の

   ゼロに近いあたりにあるのだろう。いずれにしてもラドン濃度が上るに

   従って、肺がん死亡率が低下傾向を示しているこの表を見て、「理論値」

   がおかしいというまともな判断ができないばかりか、とんでもない結論

   を主張するのだ。

    あくまでも実際値が事実であり、「理論値」はこの事実をどれだけ説明

   できているかで「理論値」は認められるのである。ところが竹田氏にか

   かると『現実は理論値とかけ離れているからおかしい』と何が何でも理論値というLNT仮説に現実を押し込めようとしている訳なのだ。

こんなめちゃくちゃなことを言う人の主張は、もっともらしい数字や論理を展開していたとしても、根本的に信用できないのではないか、と私は思ってしまう。しかし、こんなインチキに引っ掛かる人々も少なくないようなので、この際しっかり言っておく必要がありそうだ。 

もちろんラッキー博士が1-1.5のデータを隠すなどという姑息な事をするはずもないし、していないことは、4、のグラフを見れば分ることである。こんな大嘘の誹謗中傷を知の巨人ラッキー博士に対して恥ずかしげもなくやる人物とはやはり、なんとかカルトなのだろう。

3)思考法の欠陥のためにこういうとんでもないことを言うのか、それとも確信犯的に嘘と分っていながら、相手が気がつかないだろうと思って言っているのか、少々疑わしくもなる。

たとえば、P.136で宇宙飛行士が高い放射線を浴びる問題について論じているが、「疫学調査の意味を知っている人であれば、絶対的に数が少ない宇宙飛行士の事例はあくまでの個々の事例にすぎず、統計としての価値が全くないことがすぐに分かるはずだ。現在NASAの現役飛行士は僅か60人で、その中にはまだ宇宙に行ったこともない者も多い。」というのだ。

これを読んで「おいおい人を馬鹿にするな!」と言わない人は余程おかしい。宇宙飛行は今に始まったばかりではない。1961年、ガガーリンが初めて宇宙に飛んで以来50年以上の歴史がある。数えたことはないが、1年に10人として500人だから、500-1000人くらいは宇宙に行っているだろう。60人きりだなどという大馬鹿を言うとは、思考に欠陥があるか、人を騙すためにこんなことを言っているのかいずれかである。もちろん両方ということもある。正義の虜になった人は往々にしてこういうことをやらかすからよくよく注意すべきである。

なおこの宇宙飛行士については、半年滞在すると180ミリシーベルトになることを『放射能を怖がるな』では書いたが、本書では180というと数字が大きくてまずいと思ったのか、1か月滞在すれば32.4ミリと印象を薄める小細工までしている。ついでに言っておくと、船内だけに滞在する古川さんの場合180ミリでも、船外作業をするとさらに被曝量は増え、400ミリシーベルトにもなるという。400浴びても大丈夫であるというのが実際に起こっているである。10ミリだ20ミリだ、100ミリだ、で大騒ぎする馬鹿らしさを改めて強調したい。竹田氏のこういうごまかしの説明に騙されてはいけない。

 

8、       「ラッキー論文は学会で否定されている」は本当か?

 

 ラッキー論文への反論としてICRPの見解と隔たりがあるだとか、都合のよい疫学調査を列記するだけで、正反対の結論を示す膨大な数の調査結果については一言も触れていない、などと書いている。(p.141)

 ICRPについては後に詳しく触れるが、ICRPは完全に間違っていることをラッキー博士は主張しているのだからその見解と隔たりがあるのは当然のことだ。ICRP見解は「BEIR委員会報告書」が基になっているので、7次にわたるこの膨大な報告書についてその間違いを指摘した大論文を博士は、International Journal of Nuclear Law (2006)という学術誌に Nuclear law stands on thin ice というタイトルで書いている。

 この論文を日本語訳して「BEIR委員会報告書批判」というタイトルで私は発表した。A4で42ページにもなる大作である。竹田氏にもそのファイルを送ったのであるが、どうも読んでいないらしい。まともな思考力を持って読めば、ICRP基準がいかにデタラメなものであるかが分かるはずであるが、まともではないようだ。

 竹田氏は私がせっかく送ったBEIR批判という大論文すら読まず、『放射能を怖がるな』に掲載された3つの論文だけを見て、自分の都合のよいデータのみをなどといっている。大体ラッキー博士を批判するのだったら、『放射能を怖がるな』にちゃんと紹介しておいたラッキー博士の大著『放射線ホルミシス』I、II放射線総合研究所所長 松平寛通監訳、翻訳責任者 東邦大学教授 山田武でソフトサイエンス社から出版)があること、これはどんなものかくらいは考慮した上で大学者に対して生意気なことは言うべきであった。

 さて、正に画期的な「放射線ホルミシス」という考え方に衝撃を受けた学者も多かったが、しばらくは異端扱いされていたことも事実のようである。このホルミシス論文に衝撃を受け、一体これは本当なのかを追求した人がいた。当時電力研究所の部長されていた服部禎男博士である。アメリカ留学当時の指導教授が高い地位にいるので、「我々が教わってきたこととは全く逆のことが書かれているが、これは偽ものなのかどうなのか」、という疑問の手紙を送ったところ、アメリカのエネルギー庁にまで情報を上てくれ、結局予算がついてカルフォルニア大医学部が主催するシンポジムが実現する。 

1985年のオークランド会議である。当初50人くらいの参加者のつもりで企画したところ世界各国からの参加者が集まり、150人ほどの国際会議となった。そこではラッキー説をおかしいという学者はほとんど出ず、「ラッキー論文は科学的に正しいものであるが、哺乳動物や人に関するデータが乏しいため哺乳動物実験など積極的研究を要する」という結論となったのである。相手にされないなどというのは大ウソである。

 これに刺激を受けて、DNA研究の科学者たちが放射線とDNA修復機構の研究を本格的に取り組み始める。その成果が、次の1996年大論文となって結実する。

 

9、       マイロン・ポリコープ/ルードヴィッヒ・ファイネンデーゲン大論文

マイロン・ポリコープ(カルフォルニア大医学部元教授、米国核医学会の大御所)とルードリッヒ・ファイネンデーゲン(元ユーリッヒ研究所長、放射線分子生物学世界第一人者)が共同で、活性酸素のDNAアッタクを分子活動の解析から、自然放射線によるDNAアッタクの1000万倍である、人の細胞でDNA修復は細胞あたり、1日に100万件行われていると結論付ける大論文を1996年に発表するに至った。

つまり自然放射線は、活性酸素の1000万分の1の悪さしかしていないのに、自然放射線(地球平均では年2.4ミリシーベルト)の10倍、100倍を大騒ぎするばかばかしさということを明らかにした訳である。

したがってLNTは話にならない非科学的な虚説であり、20世紀最大の科学的スキャンダル、とまで言っている。

放射線パラダイム変革を促す引き金となった、画期的論文である。

 

・1997年:WHO/IAEA専門家会議(セビリア)

 

 マイロン・ポリコープ博士の提唱で開催された600名の専門家が集まった会議。ICRP側も参加。低レベル放射線は、DNA修復活動を無視しては議論にならないことを主張する医学・科学者側とICRP側

との激論が交わされた。極端な線量率の広島・長崎の被爆(自然放射線の10億倍以上の線量率被曝)と低線量率の身体影響は決定的な違いがあり、低レベルは「線量率」で考えなければならないことが指摘された。

・モーリス・チュビアーナ博士のダブリン宣言

 

 セビリア会議の議論を受けて、1998年からフランス科学アカデミーのモーリス・チュビアーナ博士の主導によってEU研究者たちの細胞実験で、放射線をどこまで上げるとDNA修復は不可能になるか、限界追求がなされた。

 2001年アイルランドのダブリンで開催された学会で、こうした実験結果を基にチュビアーナ博士は次のような発表を行った。

 「自然放射線の10万倍の線量率すなわち10ミリシーベルト/時以下の放射線による損傷に対して、DNAは十分に修復され、修復不良のDNAを持つ細胞を除去するアポトーシスなどの人体細胞の防御活動も考慮すれば、自然の放射線の10万倍以下の線量率であれば、長時間に亘る照射でも人体細胞はパーフェクトで、ガンなどの発生はない」

*世界の専門家たちは、この活動に敬意を表して2007年、権威ある「マリ―・キューリー賞」をチュビアーナ博士に贈った。

チュビアーナ/ファイネンデーゲンRadiology (2009) 論文

 

 両博士他2人の共同論文が、放射線医学の最高権威の学術誌Radiology

(2009) に掲載された。

 タイトルは「直線仮説は放射線生物学実験データに合わない」というもので、LNT仮説を根本的に否定するものである。作業被曝の許容限度は瞬間被曝で100ミリシーベルト以下、長時間で500ミリシーベルト以下で発ガン現象は発生の証拠はないとしている。

*添付資料2:Radiology論文要約(服部禎男)(p.30) 参照のこと

 

10、   何を基準とすべきか

 

 8、9において少々長々しく科学界の進展について述べてきたのは、これを知らずして、従来の古い、いわば天動説的な論を前提にする議論は、ほとんど無意味であるということを知ってもらいたいからである。

竹田氏は「茂木氏は世界の放射線医学会で、低線量放射線被曝の影響について、どのような学説が提示されていて、どのような動向で議論が推移しているのか全く知らなかった」(P.145)と批判するのであるが、最先端の放射線医学、とくにDNA修復機構研究の状況を全く知らないのは、竹田氏である。

 すなわち、議論の前提として、天動説が持ち出され、でもこういうデータがあるなどと言っても、そんなことの議論はするだけ無駄である。もはや、完全に解明されている原則を踏まえた議論をすべきである。

 まず、LNT仮説は完全破綻である。こんな今や迷信と化した論を前提とする主張は、全て嘘である。

 次に、低放射線とガンとの関連についてであるが、時間当たり10ミリシーベルトならDNA修復が完全になされるということが、放射線細胞学的に実証された。疫学データは、対象サンプルの取り方、環境、その他条件がいろいろ複雑になるので、ばらつきがどうしても大きくならざるを得ないが、細胞レベルでの実験による確証は、極めて確実性が高い。したがって、今や時間当たり10ミリシーベルト以下の線量なら、ガンにかかる心配無しということが基準とされるべきである。逆に言うとこれと著しく乖離するデータは、何か作為があるか、他の要素を無視しているか、いずれにしても疑ってかかるべきだということになる。

 また、DNA修復を行える限界値として10ミリシーベルト/時と関連して、そういう修復を行う過程で、生命抵抗力が高まり、放射線ホルミシス現象が生ずる、ということも確実なことである。但し、どのレベルだとどのくらいの効果がということはまだ完全に明らかとはなっていないが、その存在を否定して、放射線が良いわけがないなどということは、全くの非科学的な迷信である。

 基準に関して一つ付け加えておくことがある。

竹田氏は、私のことを「驚くほど重要な本を読んでいない」と批判している。

 当たり前である。高校時代以来、反核反原発運動に深入りしてきた竹田氏のように、その筋の本などほとんど読んではいない。しかし、ラッキー博士の説に触れて以来、竹田氏の主張とは全く逆に、もっとも信頼するに足る放射線とDNA修復機構解明の研究成果を知ることができた。天動説的なことを説く本をいくら読んでもほとんど意味がないと思っている。竹田氏も、もしカルト信者でなかったら、あるいはそこから抜け出そうと思ったら、少しはこうした最先端科学の成果を勉強したらいかがだろう。

  

11、   「自然放射線でもがんになる」は本当か?

 

 竹田氏は、ホルミシス効果の信者が持ち出す疫学調査の例として、世界の高放射線地域の住民が長寿であるという論を批判している。(p.135)

 まず、広東の陽江での調査が取り上げられる。確かにこの高放射線地区で行われた調査で40歳以上のガン死亡率が、一般地区より15%ほど低く出ていた。その後の調査で差が出なかったという。しかし、LNT仮説からすると差がないのはおかしいのではないか。

 そして欧州放射線リスク委員会(ECRR)調査なるものを持ち出す。P.136の図表6である。しかし、これは極めて杜撰なものである。第1に、ここには高放射線地区のブラジル、インド(ケララ)、広東(陽江)

でいずれもガン増加なしである。ところが、これに対して高放射線でない、アイオアで骨ガン24%増、ブルターニュで胃ガン132%増、スコットランドで白血病60%増などと並んでいる。これでは何も自然放射線がガンの原因である証明になっていないばかりか、こんな大幅増なら大事件だ。全く別の要因によるとしか思われない恣意的な数字である。染色体異常ということもこうしたおかしなデータからすると、極めて怪しいデータであると言わねばならない。とても信憑性に欠ける。何よりも前に述べた「基準」に全く反する眉唾データである。

 自然放射線を言うなら、イランのラムサールを言うべきである。ここは、平均して世界平均の24倍ほどであるが、この中で高い地域では、年260ミリシーベルト(チャールズ・サンダースの最近の本『放射線ホルミシスとLNT仮説』によると、最高では700ミリ-ベルトが観測されているという)である。試験管実験によると、高放射線地区の細胞は1.5シーベルトの照射に対して、通常地区の細胞よりも著しくダメージの受け方が少ないことが確認されたという。(サンダース)

 今のところの研究では少なくともガン死亡率が高いなどということは全く問題にもなっていないし、確認されていない。むしろ長寿の傾向があるが、これは条件比較などのことがあるので、一概に言えないというのが実情である。ラムサールは、人口3万2千人余りの都市で、そこで代々生活する人々は、45~700ミリシーベルト/年の被曝を受けながら妊娠異常もなく、幼児がガンにかかることもなく成長している。これでどうして自然放射線でもガンになるなどとデマを言うのだ。

 自然放射線の影響を言うのだったら、ラッキー博士が作った「世界各地域、場、ケースにおける放射線量一覧」(添付資料3)(p.35)こそが、本当に役にたつ情報である。年間1000ミリシーベルトのケースでもほとんど問題はないのである。

 

12、   さまざまなインチキデータについて

 

    さすが竹田氏は反核運動に関しては年季が入っている。劣化ウラン弾問題でイラクにも行っているというくらいだから、その筋の本・データをよく集め、本に載せている。しかし、10、で述べた「基準」からすると、ばかばかしくて相手にできないようなデータが多い。しかし、重要そうなものを少しは見てみようと『放射線被ばくによる健康影響とリスク調査』(ECRR編)(明石書店)をアマゾンで購入してみた。

    大体案の定といった感じである。「BEIR委員会報告書批判」で批判しているものと同じようなレベルで、あまり参考にはならなかった。

    すでに11、で批判したようなひどいレベルのものが並んでいるが、一つそのまま見ると非常に説得力のありそうなものが、竹田氏の本ではp.153に図表8として掲載されているので、見てみよう。

        次のとおりである。

   

  年齢調整死亡率
地域(郡の数) 1950-54 1980-84 1985-89
核施設のある郡(1319)      26.0   26.0   25.8
,核施設のない郡(1734)    21.0   22.7   22.1

    なるほど、アメリカの核施設のある郡(1319)とない郡(1734)を比べると、女性の乳がん死亡率がある郡では、1950-54年で26.0%、ない郡では21.0%と出ている。統計学の権威であるジェイ・マーティン・グールドが「綿密な統計学の手法に基づいて」大規模な疫学調査を行った結果である、という触れ込みである。

    最初は、そんな結果が出ているのかと驚いたが、よくよく図表を見ているとおかしなことに気がついた。

    データは、1950-54,1980-84、1985-89について両方とも出ている。1950-54といえば、まだ全米の核施設の数はごく限られていたはずである。特に乳ガン死亡率というのであるから、核施設ができてかなり経たないとその影響は出ないはずである。もしその影響ということになると、1950年以前(1945年としてちょうどよいだろう)の非常に少ない核施設の影響のはずである。

    さて、核施設がその後どんどん増え、そして1980-84年の死亡率は、1950-54年をかなり上回っていないと、乳がん死亡率の原因は、核施設による放射線の影響とは言えないという推論が成り立つ。ところが、図表にある数字はどうか?

    核施設が相当増えた影響が出ているはずの1980-84の死亡率は、26.0と横ばい、さらに核施設が増加した影響が出るはずの1985-89年では、なんと25,8に低下しているのである。ということは、核施設の増加に対して乳がん死亡率が低下しているのだから、核施設が乳ガン死亡の主要因ではないということになる。ちなみに、核施設のない郡では、21.0、22.7、22.1と横ばいというより若干増加している。

    こんなデータで、放射線がガンの原因だなどといっているECRRのレベルの低さに驚くばかりである。それより、こんな言ってみればガセネタに近いデータを、よく吟味もせずにありがたがって、本に引用している竹田氏は、どうも客観的、科学的思考力には問題がありそうである。

    図表9(p.155)に引用されている「ECRRによって検討された降下物によるガンの研究」もかなり怪しいデータである。要するに、結果と称するところで述べられていることが、科学的な因果関係を少しも立証していないからである。何でも放射能は悪いに違いないという思い込みから言っているようなものである。

    これ以外に10、で述べた「基準」からすると、トンデモデータと言いたいものがたくさん載っているが、いちいち取り上げるに値しないと考える。

    CTでもガンになるとオックスフォード大グループが行った研究で明らかになったというが、甚だ怪しい。CTで、10-20ミリシ-ベルトの被曝をする。これは、10ミリシーベルト/時より低い値である。このグループは、では一般に行われている放射線治療についてどう考えているのだろうか。

    現在広く行われている放射線によるガン治療は下記のような放射線

   量を照射して行われている。いわゆるピンポイント照射ではないので、

   ガン細胞以外のかなり広い範囲の正常細胞に放射線が当たるのである。

                         放射線ガン治療

 ガンの種類    分割  合計線量 頻度
膀胱ガン 30X2グレイ 60グレイ  週5回
乳ガン 16X2.7グレイ  42.5グレイ  週5回
腋下リンパ腫 15X2.7グレイ  40グレイ  週5回
神経腫瘍 30X2グレイ  60グレイ  週5回
子宮頚ガン 25X1.8グレイ  45グレイ  週5回
肺ガン 36X1.8グレイ  54グレイ  12日以内
前立腺ガン 39X2グレイ  78グレイ  週5回

    

    

しかも相当な量である。前立腺ガンの場合を取ると、1回の照射が

   何と2ベクレル、すなわち2シーベルト=2000ミリシーベルトである。ガン細胞が死滅するのはよいが、もし正常細胞にこれに堪えるDNA修復能力がなかったとすると、確実に正常細胞がガン化することになる。あるおかしな医師が、これは局部だから問題ないと言ったが、ガンはすべて局部に発生するのであって、漠然と全身に発生するのでないことくらい知らないのか、と呆れてものが言えなかった。要するに、この1回2000ミリシ-ベルト、4週間で78000ミリシーベルトの放射線照射に正常細胞が耐えることができるからこそ放射線治療は成り立っているのである。

    それなのに、1回あたり、その200分の1程度の10-20ミリシーベルトのCTスキャンがガンの原因になる、という説はどういう屁理屈で成り立っているのか、オックスフォードであろうが、どこであろうが、おかしいものはおかしいと言わざるを得ない。実は同じオックスフォードでも素粒子論を40年にわたって講義されていたウエード・アリソン名誉教授がこの疑問を『放射能と理性』の中で論じているのである。

 

13、   不謹慎なのは竹田氏である

 

    竹田氏は「原爆の健康への効用」というラッキー博士の論文は、長年放射線障害に苦しんでいる人が大勢いるのに余りにも不謹慎な題であると非難する。

    ラッキー博士が原爆投下を正当化している訳ではなし、私はアメリカの国際法違反の戦争犯罪である原爆投下批判の論文を英文にして、「史実を世界に発信する会」のサイトに掲載してもいる。(「握りつぶされた日本政府の原爆投下抗議電」)

    原爆の灼熱と高放射線で多数の死者が出たが、生き残った人たちがたくさんいた。その方たちの大部分は低放射線被曝であったが、被爆者ということで遺伝障害持ちと差別され、結婚がままならないといったことで苦しんだ人も多い。

    放射線の遺伝への影響について40年もかけて研究してきたのが、ニール博士である。結論として遺伝異常は起きないということを証明したのである。ラッキー論文にニール博士の論文から次のような引用がなされている。

    「とりわけ、この研究結果は研究に協力してくれた数多くの日本の被爆者やその子供たちを安心させることに役立てなければいけない。なぜなら、彼らの絶大なる協力がなければこの研究は不可能であったし、また彼らは長年にわたり誇張された遺伝子異常のリスクを喧伝されて苦しんできた被害者なのだから。」(『放射能を怖がるな』p.75)

    一般的に思われているのと全く逆に、数十万に及ぶ低線量被曝(およそ100ミリシーベルト以下の瞬間被曝)者の場合、健康に害があるのではなく、むしろ健康に益が見られる、という事実は被爆者にとっても朗報である。これを不謹慎と非難する竹田氏は、広島・長崎の被爆者を自分たちの反核運動の正義の証として利用してきた立場に真っ向から水をかけられたからではないか。そもそも日本の反核運動は、第5福竜丸の久保山愛吉郎さんが死の灰を浴びて死亡したという事件が発端であった。しかし、放射線防護学の第一人者である、札幌医科大学の高田純教授から、久保山さんの死因は売血輸血によるものであって、放射能によるものでないことは今では完全に明らかになっている、と教えられた。

    ウソから始まった反核運動は本質的に偽善運動であり、ウソがばれて正義が失われることに神経質になるようだ。この不謹慎発言もその一つだろう。

    すでに述べたように、竹田氏はLNT仮説以外には何の根拠もなく、日本の核施設労働者を320人も「殺している」のである。これこそ不謹慎極まりない所業である。おまけにそれを根拠として、「一定の人が死んでいくことを前提として初めて成り立つ産業、それが原発である。」などというアジテーションをしているのである。6、で欧米の核施設の被爆労働者のガン死亡データで紹介したように、むしろ被爆者の方が、被曝しない類似労働環境の労働者よりもかなり顕著にガン死亡率は低いというのが、実態なのである。竹田氏のこのアジテーションがいかに空しいものであるかが分かるであろう。

 

14、   福島の自然は放射能の恵みを受けている

 

    昨年12月29日号の『週刊文春』に、「放射能汚染福島で不気味な植物巨大化進行中」という記事が載った。枯れたサボテンが生き返ったり、草花は今までにないほどよく育ち、ハーブもトマトも茗荷もニョキニョキ育って、味も良かった。ナシも一回りも二回りも大きいし、リンゴも特に甘い、というのである。(添付資料4:「放射能と原発について―偏った常識を正す」(茂木弘道)(p.37) 参照)

    こうしたことが起こることは、実は昨年3月東大の稲博士によって予言されていたのである。栃木県護国神社の講演で、低放射線は人間の体に良いだけでなく、植物にも成長促進効果があることを語っていたのである。地球の300倍の放射線の宇宙船の中で樹齢1200年の桜(?)の種が芽を出したことも語っていた。

    その通りとなったのである。文春の記者は、世の多数者と同じく放射線恐怖症にかかっているせいか、「不気味な」という表現でこの植物活性化現象を報告しているのであるが、本当は「稲博士の言った通り」と書くべきだったのである。

    この植物生長促進現象に対しても頑固な放射線危険視論者はとんでもない解釈をする。

たとえば小林よしのり氏は、WiLL5月号で、「ちょっと冷静に考えてもらいたい。本当に植物の異常生育が放射能によるものだとすれば、それは言葉を変えれば「放射線の影響で奇形ができる」と認めていることに他ならない。」などと無知丸出しのことを言っている。

放射線の影響で奇形ができる、ということは遺伝子の突然変異が起こった場合のことである。3月から放射線を浴びた植物が、半年で遺伝子突然変異を起こした!こんなバカなことがあり得るかということである。はっきりしていることは、遺伝子突然変異という影響ではなく、言ってみれば、刺激的、栄養的、ホルモン的な作用による異常(正しくは通常を上回る)生育が起こったということである。冷静に考えれば分ることだ。 

 

15、   神州を汚し侵略せんとする反核反放射能カルト集団

 

    福島原発事故による放射線は、最も高い数値の出た地域においても年間で100ミリシーベルトにも達しないレベルの低線量放射線であった。

   したがって、14、で述べたような現象が起こって当然なのである。

    ところが、この放射線の恵みを多くの人々は、放射能絶対悪の思い込みに支配されて、放射能「汚染」と言い、せっかく自然に対する恵みとなり、また人間にとっても健康に良いレベルの放射線なのに、グランドの土を削るなどの愚行を行っている。

    こういう愚行を煽って進行させているのが、竹田氏らの反核反放射能カルト集団である。曰く「国土が失われた」(p.191) 「放射能に侵略された土地は取り返せない」(p.202) 「原発事故は日本国土に一部分を永久に使えなくしてしまった。」(p.204)

    事実はこうである。

    放射能汚染といわれている地域は、放射能の恵みを受けている地域である。瑞穂の国を放射線がより瑞々してくれたのである。それを何と放射能に侵略されたというのだ。確かに、彼らの扇動によって、せっかくの放射線の恵みの瑞穂の国も、危険、邪悪地帯と化し、住めず、使えずの状態となりつつあり、その可能性が高い。すなわち本当のところは、放射能によって侵略されたのではなく、放射能カルト集団によって侵略されたというべきなのである。

    正に神州を汚し、神州を侵略しつつあるのが、反核・反放射能のカルト集団であるということである。

添付資料1. 「放射線ホルミシス」(服部禎男)より p.2-p.8

1.免疫細胞の活性化

東北大学医学部坂本澄彦教授は、悪性リンパ腫患者100名以上に、従来の臨床対応と並行して100ミリシーベルトの全身照射(週3回5週間計1,500 ミリシーベルト)を適用しました。 退官の折、従来法のみの場合と、従来法と全身照射を併用した場合とを比較した論文をまとめられました。

これによると、従来法だけの場合では治療後10年の追跡生存率が50%、低線量全身または上半身照射を併用した場合には10年生存率が84%になっています。

これについて、ヘルパーT細胞など基本的な免疫系の活性化が確認されました。

その後、電力中央研究所で実施された自然放射線の10,000倍に近い線量率の定常的ガンマ線照射によるマウス実験でも明解な免疫活性化が報告されています。

坂本法成功の説明には、免疫系リンパ球の活性化ばかりでなく、遺伝子レベルの応答として、がん抑制遺伝子p53の活性化も大切なことで、次に述べます。

 

 

 

 

 

2.がん抑制p53遺伝子の活性化

奈良医大大西教授は動物実験(マウスおよびラット)で、100ミリシーベルトから500ミリシーベルトのX線全身照射によって、各種臓器の細胞内がん抑制遺伝子p53の明確な活性化を報告されました。

ここでがん抑制遺伝子p53の働きを理解するために、アポトーシスのお話をします。

がん抑制遺伝子p53は、がん細胞・奇形細胞など異常な細胞を見つけて直ちに自殺命令を出します。 その細胞自身または周辺の細胞のp53遺伝子から発せられた異常細胞に対する即死命令による細胞自殺のことをアポトーシスと呼んでいます。

アポトーシスは、DNA修復が不完全な細胞を削除する、私たちの身体の健全な状態を保つため多くの問題に活躍している大切なメカニズムです。 リウマチ、アレルギーなど多くの自己免疫病は、正確な判断のできない免疫細胞の大暴れが原因で発生します。

判断の正確な免疫細胞を残す細胞処理活動をしているのが胸腺で、できの悪い細胞はここで大規模に削除されます。 できの悪いリンパ細胞はアポトーシスで処分されるので、p53遺伝子の活性化は胸腺における免疫系の選抜活動を飛躍させるために、あらゆる自己免疫病の根源を優れた状態に改めることになります。

 

3.細胞膜および核膜の透過性の飛躍

SODなど抗酸化酵素の増加は細胞の若返りと老化防止に重要です。 この種の酵素の増加が原因であるといわれておりますが、X線全身照射によって細胞膜および核膜の透過性が大幅に改善されることが確認されております。 

膜透過性の改善とは、細胞膜を通して、血液の運んできた栄養分などが細胞の中に入ったり、細胞の中で作られたタンパクや酵素など重要な物質が細胞から送り出されたりしやすくなることです。 核膜については、核の中の遺伝子からのシグナルが細胞内に伝えやすくなること、つまり核内DNA関連の信号伝達物質の出入りの容易性が増すことです。 要するに生命活動の活性の根本になることです。 膜透過性は年齢とともに低下していくものですが、これが大きく改善され、若返りを示すのです。 SODなどの酵素の増加は過酸化脂質を減少させ、膜の透過性を改善することになり、それが 1回の照射で2ヶ月以上も効果が持続することが確認されました。

4.抗酸化酵素(GPx)の飛躍的増加

抗酸化活動はSODとGPxがカップルになってやり遂げられるので、両者が同時に増加しなければ抗酸化力の増加にはならないとの指摘があり、東大の先端研で実験した結果、両者が同時に応答することが分りました。

東大先端研ではマウスの全身にX線200ミリシーベルトを照射することで通常の細胞内抗酸化酵素SODおよびGPx両者のレベルが1.5倍に増加することが確認されました。 この抗酸化酵素の増加は、岡山大学で行われた実験で、X線全身1回照射後2ヶ月以上も継続することが分っています。 薬、注射、点滴など血液経由の従来法ではSOD 2%増が限界であるとして、このようなことが細胞内で発生するというのは驚異的なことであると、製薬業界トップレベルのファイザー研究所指導者が指摘しました。 全て血液を介して人工的に対応した20世紀医学では考えられなかったことで、真に衝撃的なことです。

この抗酸化酵素の飛躍的増加によって酸化力が抑えられるために、過酸化脂質が減少し膜の透過性が改善されていきます。 膜の透過性改善とは細胞膜が若返るばかりでなく、核膜まで若返るために、DNA修復活動によって発生したごみの処分は勿論、遺伝子活動によるシグナルの伝達(タンパクや酵素の産生)も改善されるのです。 ちなみに4シーベルト照射の例では明らかに有害効果が出ています。

  

5.各種ホルモンの増加

 ラドン温泉は古くから、性ホルモンやステロイド系のホルモンが増加することが伝えられていますが、岡山大学医学部によって池田鉱泉の水を用いたウサギのラドン水吸入実験が行われ、血液中各種ホルモンの増加が確認されました。

代表的な例としてアドレナリン、インシュリン、ベータエンドルフィン、メチオニンエンケファリンなどのデータを紹介いたします。

豊富なラドンを含む冷泉水を沸騰させ、その湯気を白ウサギに1時間以上も吸入させて、血液中の各種ホルモンの濃度が測定されました。

遺伝子の作るタンパクや酵素の増大も大切ですが、直接的な物質応答に加えてホルモン系の応答が明解に示されました。 それにしても、ストレスを忘れるメチオニンエンケファリンが2倍になり、積極性をもたらすアドレナリンが5倍にも増加していることは、これによってポジティブな考え方や生活態度が生まれ、結果的にも免疫系の活性化やDNA修復の活性化をもたらすことが十分考えられます。

6.DNA損傷の修復

 低レベル放射線によってDNA修復酵素が増加し、DNA修復が活性化することは多くの研究者から報告されています。 

ここではひとの細胞に放射線(Ⅹ線)を照射して染色体異常発生の変化を調べた例を紹介します。

細胞当りの染色体異常発生を、単に1,500ミリシーベルトの放射線照射のみで数えた場合に比べ、その4時間前に100ミリシーベルトを照射しておいたら、染色体異常の発生が明らかに少なくなりました。

具体的には、細胞にまず100ミリシーベルトを照射しておいて4時間後に1,500ミリシーべルトの照射をして、適当な修復時間をおいてから染色体異常発生数を数えてみたのです。

100ミリシーベルトを照射すると修復タンパクが増加するのですが、次にその修復タンパクの増加を阻害してみました。 修復酵素の合成を阻害する薬品(サイクロヘキシミド)を100ミリシーベルト照射の2時間後に添加してDNA修復活動を阻害してみました。 この場合には、100ミリシーベルトの事前照射をしなかったときの対照群に近い染色体異常の発生になりました。

100細胞あたりの

染色体異常発生数

20       ← コントロールレベル(1500ミリシーベルト照射)

6       ←1500ミリシーベルトの4時間前に100ミリシーベルト照射

       

18       ←100ミリシーベルト照射後2時間後に、

           サイクロヘキシミドによって修復タンパクの合成を阻害

X線100ミリシーベルトの照射でDNAの修復が飛躍的に活性化されることがわかった

100ミリシーベルト照射の2時間後にサイクロヘキシミド(DNA修復タンパク合成阻害剤)を添加して適応応答を喪失させた実験 - 電力中央研究所

添付資料2.              Radiology(放射線医学) April 2009


The Linear No-Threshold Relationship is Inconsistent with Radiation Biologic and Experimental Data

直線仮説は放射線生物学実験データに合わない

        Maurice Tubiana, MD (フランス医科学アカデミー代表)     

               Ludwig E. Feinendegen, MD (放射線分子生物学第一人者)

                       Chichuan Yang, MD (中国系)

            Joseph M. Kaminski, MD (ロシア系)

要 点

1.宣言

 最近20年間の放射線生物学の進歩は目覚ましい。 

 発がんに関する解明と発がん防禦機構の発見は、LNT(しきい値なし直線仮説)モデルを真っ向から否定するもので、それによる国際勧告は今や全く古いものである。
The advances during the past 2 decades in radiation biology, the understanding of carcinogenesis, and the discovery of defenses against carcinogenesis challenge the LNT model, which appears obsolete.

 

2.200ミリシーベルトと同様の二重鎖切断が毎日発生

 猛烈な修復活動にもかかわらず、毎日細胞あたりで発生する活性酸素による被害は二重鎖切断8個。 これは、放射線による損傷の場合の1日あたり200ミリシーベルト、1時間あたり8.4ミリシーベルトの線量率による損傷に類似する。

Endogenous reactive oxygen species may cause up to about eight DSBs per cell each day, similar to that induced by 200mGy (or 0.14mGy/min).

3.DNA異常発生最低線量率領域の発見

 放射線照射による突然変異の発生は線量率で違う。この突然変異発生は     1~10ミリグレイ/分(1時間あたり60 ~ 600ミリシーベルト)の線量率の範囲で最低である。 これはわれわれの生活の中で、酸化ストレスの激しい環境条件を生じた際の活性酸素によるDNA損傷発生にほぼ匹敵している。

The magnitude of the mutagenic effect (per unit dose) varies with dose rate,

reaching a minimum in the range of 1-10 mGy/min, which corresponds approximately to the rate of reactive oxygen species-inducing DNA damage during oxidative stress.

 
突然変異が最低値となる領域は1時間あたり60600ミリシーベルトで、ほぼ自然放射線の100万倍の線量率のレベルである。 何か古い時代にこのように高い線量率にさらされた環境でDNA損傷を防護した結果として出来たのか、それとも化学的な活性酸素などとの闘いによって作られているのか?

 

This Minimal Mutation Dose Rate region (1~10mGy/min) is approximately one million-fold higher than the background radiation level.  Could it be that selection for protection against DNA damage occurred as a result of exposure to radiation delivered at such high Dose Rates during some earlier age, or that it resulted from chemical agent, ROS?  

(Vilenchik and Knudson, PNAS2000)

※アルフレッド・クヌドソン博士はペンシルバニア州から特別研究費を受け取るほどの米国科学アカデミーでは特に格別に位置付けられている優れた研究者である。

4.放射線発がん下限線量率

 低線量率、15ミリシーベルト/分(900ミリシーベルト/時)以下では発がん現象は低くなる。 このことは動物実験ばかりでなく患者達の治療からも示されている。

A low dose rate (<15mGy/min) reduced carcinogenesis not only in experimental animals but also in patients.

5.作業被ばくの許容限度

 ひとに関するデータで、急激な瞬時被ばくでは、100ミリシーベルト以下に発がん効果ありの証拠はない。 長引いた被ばく(現場作業など)の場合では500ミリシーベルト以下なら発がん現象発生に至る証拠はない。

Among humans, there is no evidence of a carcinogenic effect for acute irradiation at doses less than 100 mSv and for protracted irradiation at doses less than 500mSv.

6.修復の限界と細胞死

 低い線量率5~10ミリグレイ/分(300ミリシーベルト/時~600ミリシーベルト/時)程度になると、DNA修復システムは非常に効果的になる。 防衛機能は、1分間に500ミリシーベルト(30シーベルト/時)以上の線量率になると修復は無理で、修復エラーが増大する。

 細胞死や細胞増殖阻止による異常細胞の除去は、決定的に重要な防衛機構である。 大部分のがんの原因は、異常な細胞をアポトーシスやその他の手段によって除去する機能の欠落である。 損傷を残したままでの細胞は、低線量放射線を受けたあと、アポトーシスなど早期の細胞死や免疫系応答によって除去される。
DNA repair system are very effective at low doses or dose rates (about 5-10mGy/min) and become more error prone with increasing dose and dose rat. These defenses are poorer against high doses or dose rates greater than 0.5Gy/min.

Damaged cells can be eliminated after low doses by means of death senescence, or immune response.

7.低レベル放射線治療と許容限界

 10ミリグレイ/分(600ミリシーベルト/時)程度以下の低線量率では、1グレイ/分(1シーベルト/分)のような高線量率に比べて発がん性は弱い。 分割照射の場合は、照射の間の中間帯でDNA修復がなされ、がんにはなり難い。

 水の放射線分解で酸化性のラジカル(活性酸素)が発生する現象に対する防衛活動は、酸化ストレスで生じる多くのラジカル類に対しても非常に効果的なものである。

 培養された細胞や動物実験で、500ミリシーベルトまでの照射による適応応答(ホルミシス)が観察されるが、それ以上の線量では発生しない。

 間隔を置いて150ミリシーベルトずつ照射する治療方法は低レベル放射線でがんを抑え込む好ましい治療法である。
Low dose rate irradiation (approximately 10mGy/min) is less carcinogenic (per unit dose) than high-dose-rate irradiation (1mGy/min). Fractionated irradiation is much less carcinogenic than acute irradiation owing to DNA repair during the time interval between fractions.

Defenses against the oxidative radical created by water radiolysis are very effective for doses that create a number of radicals similar to those observed during oxidative stress.

Such adaptive responses are observed in cultured cells and in rodents after doses of 1-500 mGy and disappear with higher doses.

Doses to normal tissue less than 150 mSv per radiation therapy fraction appear to be much less carcinogenic than higher doses.

8.警告

 半世紀前の放射線防護に、LNTは便利なモデルであった。しかし、現在における放射線防護の考え方は、現在の科学的成果に一致した事実と概念に基づいたものでなければならない。 半世紀まえから経済・政治・社会の事情で作り上げられたオピニオンに支配されたものであってはならない。

 LNTモデルのように以前に考えられた概念を改めないのはあらゆる進歩を妨げる。この古い概念が医学・経済そして社会に基本的な被害をもたらしている。

LNT was a useful model half a century ago. But current radiation protection concepts should be based on facts and on concepts consistent with current scientific results and not on opinions. Preconceived concepts impede progress; in the case of the LNT model, they have resulted in substantial medical, economic, and other societal harm.

2012年2月

服部禎男 抄訳

添付資料3、

世界の各地域、場、ケースにおける放射線量状況一覧

(いずれもこれらの人達は健康である)

―正確な情報によって「無知」に打ち勝とう―

 

ミリグレイ/年間             地域・場所・ケース

mGy/ymSv/y)                                  

 

1,000mSy 宇宙飛行士(船外活動の場合―0.1mGy/h)、*マヤクのロシア原爆工場労働者、ロッキー・フラット核兵器工場の一部労働者(コロラド)、オーストリア・中国・ドイツのウラン鉱山の一部労働者

  500mSy オーストリアのバッド・ガスタイン(廃鉱利用の療養施設)の労働者、アメリカのラジウム・ペインター(時計の文字盤つくりの)、宇宙飛行士(1mGy/d

  200mSy イラン・ラムサールの一部地区、マレーシア・ナイジェリア・タイの鉱山、フリー・エンタプライズ・マイン(アメリカ・ボルダーの施設)、イングランドの核爆弾工場の1759名の労働者(低ガン発生)、北イタリアのラドンのある村、ロシアのマヤクの近くの村の低ガン発生率、カナダの乳ガン患者が300ミリシーベルト以下の放射線照射を浴びたケース

  100mSy 健康に最適レベル

        インド・カンヤクマリの土壌からのガンマ線、成層圏飛行(0.03mGy/1飛行)、イラン・テレシュ・マガレ―の家庭のラドン、ブラジル・ガラパリの家庭、ル―マニア(ラドンが多い)、ドイツ・シュネーべルグ(白血病がない)

   40mSy エベレスト(ネパール)の頂上

   30mSy オーストリアの鉱山(高ラドン濃度)、ニスカ・バンジャ(バルカン)、フィンランドの多くの家庭、ルーマニア(ラドンが多い)、中国のヤオトン居住者

   20mSy ギリシャのイカリア温泉入浴者、ロシアのマヤク近くの村、ゴルンジャ・スチュバ(コソボ)、ゲオファギア(コソボ)、ガラパリ(ブラジル)、マッキンレー山(アラスカ)

   10mSy プルトニウム労働者の低ガン発生率、ポーランドのコーウエイの家庭、インドのタミール・ナヅ、チャトラプール、ケララ、ヒマラヤ及びネパールの住民、日本の三朝温泉、富士山、フィンランド(の平均)、キルギスタン、ラムサール(イラン)、ロッキー・マウンテン高地、

    5mSy エジプトのナイル渓谷、オーストラリアのダーリング・スカープ、インドのカンヤクマリ、モスコーのラドンレベル、ロッキー・マウンテン(海抜1500~3000の間の住民24万人は全米平均に比べガン発生率が低い)

注:ここについては問題あり。(上記のうちの例外ケース)

添付資料4、放射能と原発について―偏った常識を正す

「史実を世界に発信する会」事務局長 茂木弘道

放射能汚染福島で不気味な植物巨大化進行中

『週刊文春』12月29日号にこのタイトルで次のような記事が載りました。 

 放射能汚染の被害を受けた福島で、ある”異変”が起きている。

「3年前に枯れたシャコバサボテンが今年生き返ったんです。特に手入れをしたわけではないのですが・・・・」

 そう首をかしげるのは30年以上福島市に住む女性だ。20年ほど前から育てているというシャコバサボテンは、老齢の為かここ数年、花を咲かせらてないほど弱っていた。去年の夏から茎がボロボロになり、今年は「もう捨てるしかない」と諦めていたところ、突然、大きなつぼみをつけたのだという。

「夏ごろにペラペラだった葉は肉厚になり、みるみる茎が太くなっていったんです。数年ぶりにつぼみをつけている姿を見ましたが、こんな大きなつぼみはみたことがありません。」

 サボテンだけでなく、自宅に植えられた草花はどれも「今まで見たことないくらいよく育ち、バラは例年の倍も花を咲かせたのだとか。

 同市に住む別の女性も口をそろえる。

「今年は本当にすごかったよ。家庭菜園で育てているハーブなんて、普通は20センチくらいしか伸びないのに今年は夏ごろからニョキニョキ育って、垣根を越えたんだから。トマトも茗荷も、丸々大きくなってよ、味もそりゃよかった。庭いじりやっている友達もみーんな『今年はすごい』って言ってる。『これは放射能の影響でねえか』って噂になっている。

 ・・・福島の農産物も例外ではない。皮肉なことに、今年はどの作物もできがいいという。

「米も野菜もできがいいけど、ほとんどが出荷停止。(以下略)」

 飯坂町で果樹園を営む女性は、肩を落として語る。

「確かに今年の梨は一回りもふた回りも大きいし、リンゴも特に甘い。でも全く売れません。」

こうなることは稲博士が予言していた

 こうした現象が現実に起こっているのです。見出しでは「不気味な」と書かれていますが、これは実は不思議でもなんでもなく、低放射線の効果のためなのです。

東大の稲博士は昨年3月栃木県護国神社での講演で、低放射線が人間の体に良いだけでなく、植物にも成長促進効果があることを語っていました。例えば、宇宙船の中では地球上の300倍の放射線量ですが、樹齢1200年の桜(?)の種が、宇宙船に8カ月滞在したところ芽を出したこと、福島の野菜は全く危険ではなく、むしろ健康にいいし、又放射線効果で成長はよいはずだと、1年前に言っていました。福島でそう通りのことが起こったということです。稲博士の予言的中、と言うことですが、別に稲博士は『予言』した訳ではなく、科学的にこうなると述べた訳です。

実は私は稲博士の講演をYouTubeで見て衝撃を受け、終にはラッキー博士と出会い、放射線の真実を知るようになりました。そして、『放射能を怖がるな ラッキー博士から日本への贈り物』(日新報道)という本を出しまして、低放射線にやたら心配するのは間違いで、むしろラドン温泉でわかるように、体に良いものであると訴えました。

放射能汚染ではなく瑞穂の国をより瑞々しくしてくれた

 よく福島が「放射線汚染された」と言いますが、これは完全に間違っています。放射線の恵を与えられたというべきです。豊葦原の瑞穂の国をより「瑞々しく」してくれたのが放射線である、というのが文春の記事が伝えるように実際に起こったことです。

 しかしこうした放射線の恵みをひたすら敵視し、被害意識を煽り、やらないでもよい住民の避難を福島の人々に強いているのが、現在政府、学会とマスコミを支配している誤った考えです。

ラッキー博士は年間100ミリシーベルトが危険だなどというのは全く間違いで、むしろ年間100ミリシーベルトくらいは体に最も良いと主張しています。勿論膨大な実験資料と、3000点に及ぶ学術論文がそれを示していることを立証しています。詳しくは、前掲の本をお読みいただきたいと思います。そこにはラッキー論文3点が翻訳されて載っています。

このほど4点目の論文を翻訳して、関係者にご紹介しましたが、その中には

イギリス、カナダ、アメリカの核施設で働く労働者15万人をカバーする8点の研究論文のデータが1つの図にまとめられたものが載っています。同じ核施設の労働者で、被曝をしない人と、被曝をした人のガン死亡率の比較です。驚くべきことに、8点研究が示すどの施設でも、被曝量が増えるに従って、被曝していない人に比べて死亡率が低下していることです。3万6千人被曝労働者のいる英国の兵器工場では、100ミリシーベルトあたりでは、被曝していない人の10%になっています。

 これは、正しくラッキー博士の云う低放射線のホルミシス効果を示しています。ラドン温泉、玉川温泉が効果のあるのは当然ということになります。

実は原子力発電は火力発電よりもはるかに安全

 原発は危険なものと誰でも思っているようですが、それは低放射線も危険極まりないものという思い込みがあるからです。福島の事故は大変でしたが、一人の死者も出していませんし、大事なことは文春記事にありますように、汚染どころか恵を与えてくれているということです。この程度の放射線漏れは、根本的に危険ではないという事です。

 そうなるとどうなるか。あらゆるものに100%の安全はありません。現在世界的に最も比率が高いのは石炭火力発電です。昨年福島原発事故のすぐ後に、アメリカのウオールストリート・ジャーナル紙に出ていましたが、2010年の記録によると中国だけで2000人が炭鉱事故で死んでいるのに対して、ウラン鉱・原発での死者はゼロでした。中国だけで2000人ですので、全世界では恐らく数千人の死者という犠牲の上に成り立っているのが火力発電であるということであう。こういう事実も知らず、或は隠ぺいしておいて、ひたすら原発の危険をあおり、脱原発を唱えるのは間違っているだけではなく、犯罪的ともいえます。

 放射性廃棄物のことを持ち出して絶対解決不可能な問題であるかのようにいう人もいます。しかし、根本的には技術的に解決できることはオックスフォード大学名誉教授のウエード・アリソン博士が『放射能と理性』(徳書店)でのべております。放射能を過度に危険視し、又恐怖心からできる対策がとれないという事が根本問題のようです。

 アリソン博士が書いているのを読み、私も驚きましたが、廃棄物という点で言うと原発は実は地球にやさしいのです。1ギガワット当たりの発電でくらべると、化石燃料では年間廃棄物が34万2650トンです。これに対して原発では、787トン、何と450分の1です。地球へ掛ける負担がこれほど違うということも知っておくべきことだと思います。

 アリソン博士も言っておりますが、今回マグニチュード9という巨大地震に対して、震源に最も近い女川原発も含めて原発本体はすべて損傷なしでした。勿論福島原発も地震数秒後に核分裂反応を停止ました。つまり、むしろ原発の安全性が確認されたということです。福島第1では、15メートルという想定外の津波のために電源がやられました。昭和9年の三陸大津波の時、三陸ではやはり15メートル近くでしたが、福島の相馬では1.5メートルでした。(気象庁に確かめました。)想定外のしかも本体以外のところで事故は起きましたが、これは今後予防は簡単にできます。原発は必ずしも危険なものではないのです。

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