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「 対中包囲網とTPP」へのコメント       BY 栗原茂男

先日の「 対中包囲網とTPP」に対するコメントを松田学様より戴きました。
さすが、平沼赳夫議員の秘書だけあって、少なくとも私にはかなりの説得力を感じさせます。

【 松田学氏プロフィール 】
1957年生まれ、現在53歳で、2010年4月に職を自ら辞した元財務官僚。
10年あまり前から、財務省の仕事とは別に、日本の復活・再生に向けて本格的な政策論の場を創り、日本の経済社会の将来を切り開くべく、各界のネットワークを活用して、個人の立場でさまざまな活動に携わってきたところ。

経歴、肩書き多数なので、以下をご参照ください。
http://matsudamanabu.jp/about.html
http://matsudamanabu.jp/

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TPP参加の是非については、今の政権にそれに対応できるだけの力量があるかどうかという点からみれば、TPPに反対する立場の主張は正しいといえます。
 ただ、TPPそのものについては、私はなぜ、日本の保守派に反対論が多いのか不思議です。
 これは、中国という、21世紀前半の世界全体が向き合わねばならない問題にどう戦略的に対応するかという課題だと思います。
 このままでは、中国が主宰するアジア太平洋秩序が形成され、日本はそこに組み込まれる道が待っています。それは最も避けるべき道です。
 また、TPPに参加すればアメリカにやられるという発想は、対米従属パラダイムから抜け切れていません。保守派が自主自立のニッポンを求めるのであれば、こうした敗北主義的発想からこそ脱却しなければならないのではないでしょうか。TPPとは、日本にとって、国際スターダードの形成に日本が参画するチャンスであり、そこに、日本の国益を反映することにこそ、日本のこれからの道が拓かれます。
 どの国も、国内に複雑な事情を抱えており、もし、米国が無理筋な要求をしてくれば、多国間交渉の合従連衡で、バイで日米交渉をするよりも、戦術的に立ち回れる余地が大きいです。そして、日本の国益を伸張できないTPPであれば、脱退することが主権国家として当然です。
 弱いニッポンを前提に、リスクがあるからと逃げの姿勢を打ち、既得権益にヌクヌクする人たちを守りながら安楽死する国家を選ぶのか、リスクに対してチャレンジし、次の日本を切り拓く道を選ぶのか、今、日本人の生き方が問われているように思います。
 私は今回の大震災後から、「日本新秩序」の構築を主張していますが、これはいずれ、世界新秩序になっていくものだと考えています。TPPは、そのチャンスです。
 農業も医療も、心配は無用です。農業は今のままだと衰退し、国家の基本である食糧安全保障は損われます。TPPに対応できるぐらいの再生を組み立てる必要性が、TPPとは無関係にありました。医療は、日本の国民皆保険にアメリカ人も入れてやればいいのです。公平、平等を旨とする公的医療保険制度を維持するためにも、新たな知恵が必要になっています。
 未来に向けた知恵を出せる国になることのほうが先決です。
 問題は政治の能力にあります。だからこそ、本格的な政治への立て直しが必要なのだと思います。

松田学

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