1) 予想通りの展開のTPP交渉
2) 政治家は歴学者ではない
3) 会員の方からの情報
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1) 予想通りの展開のTPP交渉
オバマ大統領が日本へ立ち寄って安倍総理に嫌々付き合ってサッと韓国へ行ったが、如何にシナポチのオバマでもTPPについて話をしなければならないし、ウクライナの問題で日本の支持も必要。
早速わが国外務省はウクライナへの支援を発表した。
≪ 【 外務省 】 ウクライナにおける民主化支援のための緊急無償資金協力 平成26年4月25日 ≫
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press22_000037.html
ウクライナの問題は奥が深い。そもそもウクライナもロシアも同じスラブ民族で、言語もウクライナ人は全然違うと言うが、違いは方言程度のようだ。
チェコの学生二人にウクライナ人はウクライナ語とロシア語は全然違い、話が通じないと言うが?と尋ねると2人のチェコ人学生は意外な表情を見せて顔を見合わせてからそんなことはないと言う。
それで一人を丹羽経済塾に招待してあげたら東欧専門の経済学者がポーランド語で話しかけ、チェコ人の彼女はチェコ語で話し充分通じている様子。
つまりスラブ地域は言語的に一体性があるという事。そしてロシア人はスラブ内では国の違いを余り感じていない様子。
だからグルジア人のスターリンやブレジネフ、ウクライナ人のフルシチョフをロシア人は受け入れてきた。
そしてウクライナ人のフルシチョフがロシア領をウクライナに編入した際も問題にしなかった。
そういう事情が分からないとロシア、ウクライナ問題の理解が間違う。
更にロシアはエリツイン時代にユダヤ人が中心のオルガヒにロシア経済を滅茶苦茶にされ、プーチンが彼らを片っ端から脱税などで逮捕して石油利権をロシア政府が取り戻した。
当然国際金融暴力団はプーチンのロシアと反目。
本来豊かなはずのウクライナは近年、経済が滅茶苦茶で、選挙で選ばれたヤヌコーヴィチ大統領を暴力で追い出し、替わって選挙なしでトゥルチノフが大統領代行の地位に就いた。
それでロシア住民が不利になるならロシアは黙っていられないというわけ。
どっちが良い、悪いと言い合っていても日本人には良く解らないことだらけ。
それでウクライナ住民に経済支援をすることは是非実行するべきことなので、オバマが如何のこうのではなく、良い決断だと思う。
ところで本題のTPPだが、元々2006年にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国で始まった経済連携協定。
人口がそれぞれ500万、40万、1,700万、400万という人口が少なく、従って経済規模の小さい国々の集まり。
そこへいきなり3億人のアメリカが入ると言ってきて、1億2千万人の日本も入れと言う。
その当時民主党コリアン政権時代に日米同盟から中国下僕路線へと政策変更が進み始めて、慌ててアメリカが対中包囲網つくりに乗り出した。
そんな事日米政府が明言するわけなくても状況を考えればすぐわかること。
TPPに反対する人は何らかの形で中国の恩恵が流れている人。本人がそれを自覚していなくても迂回して影響を受けている人々。
そうなると日本政府はそれほど乗り気でもなかったのはむべなるかな。
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