1) 円安でも貿易収支が改善しない日本の経済構造
2) やはりシェールガスはアメリカの救世主とはならない。
3) 韓国系、記者会見場も占拠 「歴史を尊重」勝利祝う 「東海」可決
4) 会員の方からの情報
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1) 円安でも貿易収支が改善しない日本の経済構造
ロイターの記事によると円安でも貿易収支が改善しないのは製造業が生産地を日本から外国へ移してしまったから、と結論づけている。
リーマンショックで1ドル100円から一気に80円になれば賃金の安い国に生産を移転するのは企業としては当然。
しかし一旦工場を外国に造ってしまったら、簡単には移動させられないし、そもそも80円と言う相場がずっと続くのかどうかも解らない。
今から日本への移転を計画して、数年後に外国に工場が出来たら、移転したら再び円高とならないとも限らない。
中長期的には付加価値を高める努力は必要。それには需要増加が不可欠。
折角の新技術、発明も内需が弱いと製品化し難い。何より内需拡大が必要。需要を増加させる為には財政政策が必要。
ところでロイターの記事では、貿易収支が改善しないのは生産拠点が移転したためと結論付けて、原発停止で石油輸入が増えたからと言うのは間違いであると断じています。
一言で言えば、石油輸入額が増えたのは石油の輸入が増えたのではなく、石油の価格が上がったから。
原発推進論者は原発を止めたから石油の輸入が増えて赤字になったと主張してきたがそれが嘘であることは明らかなこと。
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【 Reuters JP 】
コラム:巨額貿易赤字が示す経済構造の大変化=佐々木融氏 2014年 01月 30日
18:27 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_forum/idJPTYEA0T08O20140130?pageNumber=3&virtualBrandChannel=14173&sp=true
佐々木融 JPモルガン・チェース銀行 債券為替調査部長(2014年1月30日)
2013年の貿易収支(通関ベース)赤字額は11.5兆円と、前年の6.9兆円から7割近く拡大し、名目国内総生産(GDP)の2.4%にも達した。もちろん、前年に続いて過去最大の赤字額更新である。
日本の貿易収支はここ数年、急速に悪化している。東日本大震災前の10年(6.6兆円の黒字)以降の3年間で実に18.1兆円も悪化した。輸出入の内訳を見ると、過去3年間で年間の輸入金額は60.8兆円から81.3兆円まで20.5兆円(33.7%)も増加した一方、年間の輸出金額は67.4兆円から69.8兆円まで2.4兆円(3.5%)しか増えていない。明らかに輸入金額の急増が、貿易収支の急激な悪化の主因となっている。
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