1) 日本企業の中国離れは中国にとっては自業自得
2) 日本の過剰流動性は異常
3) 第18回時事研修会開催の御案内 追記
4) 開催中止のご連絡 千葉戦略研究所 7月度勉強会のご案内 2013/7/7(日)
5) 石原莞爾・戦争責任論 - 王道日本
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1) 日本企業の中国離れは中国にとっては自業自得。
中国経済が危機を迎えています。
ここへきて一番言われているのがシャドーバンキング。話しを聞いていると要するに日本のノンバンクをもっと悪質にしたような金融業で、融資に際しての節操がなさすぎるようです。
日本の1980年代中ごろから後半にかけてのバブル経済に似ています。
当時は1985年のプラザ合意にも拘わらず貿易黒字が溜まり過ぎ、その影響でお金が市場で超過剰となり土地や株に向かいました。
その時、日本政府と日本銀行はバブル潰しに入るのですが、意図的に不必要なバブル潰しを実行しました。それで利益を得たのが国際金融資本でした。
中国はその轍を踏むとは思いませんが、中国も貿易黒字が溜まり過ぎてお金が市場に溢れ、土地や株だけでなく商品にも向かいました。
日本のバブルとはその点で違います。当時は物価はそれほど上がりませんでした。
食品が値上がりすれば庶民を直撃しますから食品以外も生活必需品の物価は抑制しなければなりません。
それで否応なしに金融を引き締めました。すると今度は土地バブル崩壊です。
税収がでガタ減りで中央、地方の政府はお金が無くなり大変のようで、何しろハッキリした数字が無いので解りませんが右往左往しているのは間違いなさそうです。
そうなると中国へ投資し過ぎた企業は経営危機を迎えるかもしれません。もう遅いかもしれませんが、今後は対中投資は激減すると思われます。
また、言われるように中国の人件費が上がり過ぎたことも対中投資の魅力を削いでいます。
中国投資の魅力は成長する市場と人気費の安さでしたから両方が消失してしまっては外国企業が撤退するのも仕方ない事です。
それともう一つ重大な問題があります。投資して儲かってもリターンが出来ないのです。
コンサルタントが言うには中国へ投資して儲けてもそれを日本に持ち帰ろうとするとイチャモンをつけて持ち出させないのだそうです。
借りたモノは貰ったモノという解釈です。人のものは自分のモノ、自分のモノは自分のモノ、の発想です。
1990年頃のバブル崩壊で日本経済を圧縮して倒産させた企業を格安で国際金融資本が買い叩いてきましたが、リーマンショック以降は買い叩きの主役は中国に替わり、更に定年後の再就職先をなくして技術者を優遇すると言って大量に雇いました。
雇う際には履歴書を出させ、それだけではなく、以前の会社のマル秘の技術資料まで提出を要求し、技術を2~3年で教えさせてお払い箱というやり方をしてきました。
シナ人の文化には長期的視点に立っての経営という理念はないと断言してよいでしょう。だからあまり利口な文化では無いと言えます。
文化の違いを理解することは区別であって差別ではない事に留意して違いをハッキリ公言するべきです。
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